品質の良さや確かさが社会的に認知されていて、現在のトレンドにマッチする都市生活的な華やかさ、新しさを備えるブランド群がベーシックデータ。保守的でありながらトレンドを察知し、時代の感性をアレンジすることができる洗練性を持つ都市型生活者。
保守的ではあるが、都市生活になじんだ洗練を求める人々。適度に新しいものを取り入れる目を持ち、自分なりに組み立てることができる。ヨーロッパの高級ブランド品をこよなく愛していて、昨今の伝統ブランドの斬新な新商品を最も歓迎しているのが、このステージの人たちである。
オーセンティックステージに比べると、伝統的なものの再評価やアレンジを好意的に捉えるなど、柔軟で現代的な面が見られるが、一方で突然現われた新ブランドには懐疑的な面も。そのブランドの出自やトレンドにおける価値を重視していて、ステータス性のあるものに囲まれることを望む。
平均年齢で見ると、全ステージで2番目に高い年齢となっており、年代別で見ると、40代から特に増えている。世帯年収もオーセンティックステージに次いで高い。
ポール・スチュアート、ヒューゴ・ボス、マックスマーラなど、ブランドとしての認知や歴史があり、トレンドの中で注目されているものを選択している。また、ボッテガ・ヴェネタやバリーのように再注目されたり、近年日本に正式上陸したブランドでも、ヨーロッパでの実績や伝統を知って、またトレンドを読むことで、これらを歓迎している。
彼らは基本的に、海外、特にヨーロッパブランドに対し強い関心を抱いている。それはファッションだけではなく、音楽アーティストや有名人の嗜好でも見られる。旅行先などもスイスや南フランスなど、ヨーロッパを中心とした傾向。
ファッション・ライフスタイル誌をよく読み、旬の情報をキャッチする。雑誌はトレンドを知る上で重要な情報源だが、信頼度はそれほど高くない。彼らにとって雑誌は、トレンドの先端を走るための情報ではなく、現在のトレンドを知り、それを十分に愉しむための情報源なのである。