セブン・ローソン・ファミマ コンビニ3ブランドの利用者を徹底比較!購入商品の違いや特徴とは?
bdb 自主調査レポート

セブン・ローソン・ファミマ コンビニ3ブランドの利用者を徹底比較!購入商品の違いや特徴とは?

セブン・ローソン・ファミマ コンビニ3ブランドの利用者を徹底比較!購入商品の違いや特徴とは?

手軽で便利なコンビニエンスストア。現在、店舗数は全国でおよそ5万5000店舗以上と、年々増加傾向にあり、多くの人の暮らしに欠かせないものとなっています。最近では、コンビニブランド独自の商品やメーカーとコラボしたオリジナル商品なども販売され、各ブランドで差別化が図られています。
そこで今回は、2017年12月に実施したブランドデータバンク第26期調査回答者(マクロミルモニタ)に対し、2018年3月に「コンビニに関するアンケート」を実施(有効回収数:10000ss)。

その中から、最も好きなコンビニエンスストアを「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」と回答し、購入頻度が週2日以上のユーザーを抽出し、それぞれのグループと回答者全体を比較した分析結果をご紹介します。コンビニユーザーをブランド別に比較した場合、購入商品や消費傾向に違いはあるのでしょうか?

TOPICS

セブンイレブンユーザーはコンビニ利用度が高い!

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの各ユーザーに、直近1ヶ月の商品別購入頻度を尋ねました。
「冷凍食品」・「店内コーヒー」・「カウンター商品」・「お弁当、お惣菜、調理麺」・「パン」・「インスタント食品」・「デザート」・「菓子類」・「酒類」・「ソフトドリンク」の項目から一部をご紹介します。

「店内コーヒー」を1ヶ月に購入したユーザーはセブンイレブンが最も多く、45.2%が週1日以上購入していました。

●最近1ヶ月間のコンビニエンスストアでの購入頻度 【店内コーヒー】

ベース:最近1ヶ月間で、「月に1日以上」コンビニエンスストアで商品を購入したと回答した人(n=9315)
最近1ヶ月間でどのくらい店内コーヒーを購入したか

「お弁当、お惣菜、調理麺」を週1日以上購入しているユーザーはセブンイレブンが59.2%、ローソンが46.2%、ファミリーマートが54.5%でした。
また、「冷凍食品」を購入するユーザーもセブンイレブンが最も多く、「購入していない」と回答した人は50.3%と、ローソンやファミリーマートユーザーより10ポイント以上低くなっています。つまり、セブンイレブンユーザーの約半数が月に一回以上、冷凍食品を購入していると言えます。

●最近1ヶ月間のコンビニエンスストアでの購入頻度 【お弁当・お惣菜・調理麺】

ベース:最近1ヶ月間で、「月に1日以上」コンビニエンスストアで商品を購入したと回答した人(n=9315)
最近1ヶ月間でどのくらいお弁当・お惣菜・調理面を購入したか

●最近1ヶ月間のコンビニエンスストアでの購入頻度 【冷凍食品】

ベース:最近1ヶ月間で、「月に1日以上」コンビニエンスストアで商品を購入したと回答した人(n=9315)
最近1ヶ月間でどのくらい冷凍食品を購入したか

これらのデータから、セブンイレブンユーザーは店内コーヒーやすぐに食べられるお弁当・お惣菜だけでなく、長期保存のできる冷凍食品も頻繁に購入しており、日常的な飲食においてコンビニ商品の購入が多いことが分かります。

さらに、「最も好きなコンビニエンスストア」を回答した理由に最も近いものを尋ねたところ、セブンイレブンユーザーは、「お弁当・お惣菜・調理麺などの味がおいしい」「店内コーヒーの味がおいしい」などの割合が高く、お弁当や店内コーヒーの味が評価されています。
ローソンユーザーは「他店にない商品がある」「欲しいと思った商品がいつもある」「新商品の品揃えがはやい」といった割合が高く、品揃えの良さや新商品の入荷のはやさが支持されています。
ファミリーマートユーザーは、「カウンター商品(揚げ物・おでん・中華まん等)の味がおいしい」「欲しいと思った商品がいつもある」の割合が高く、カウンター商品の味が支持されていることが分かりました。

●最も好きなコンビニエンスストアと答えた理由に最も近いもの

ベース:最近1ヶ月間で、「月に1日以上」コンビニエンスストアで商品を購入したと回答した人(n=9315)
「最も好きなコンビニエンスストア」と答えた理由

セブンイレブンユーザーの毎月のお小遣いは、ローソンやファミリーマートユーザーより高め

有職者の平均個人年収を回答者全体(386万円)と比較すると、セブンイレブンユーザーが+94万円、 ローソンユーザーが+57万円、ファミリーマートユーザーが+75万円でした。

1ヶ月の平均お小遣いは、回答者全体の平均金額が3.05万円で、セブンイレブンユーザーは+1.46万円、ローソンユーザーは+0.70万円、ファミリーマートユーザーは+0.98万円となっています。

●平均個人年収(有職者のみ)/一ケ月の平均お小遣い

ベース:回答者全体(n=10000)
一ケ月の平均お小遣い

3ブランドを比較して、有職者の平均個人年収、1ヶ月の平均お小遣い金額はセブンイレブンユーザーが最も高く、コンビニの利用頻度と収入、お小遣いの金額に相関性がありました。
ユーザーは各自のお財布事情を考慮して、コンビニでの購入頻度や消費金額を調整しているのかもしれません。

では、コンビニユーザーはコンビニ以外でどのようなことにお金を使っていて、消費傾向にどのような違いがあるのでしょうか。コンビニ3ブランドごとにデータを見てみましょう。

月の消費行動が「外食」「ファッション」寄りなのはセブンイレブンユーザー。ローソンユーザーは好きなことにだけお金を使い、ファミリーマートユーザーは自己啓発への出費を惜しまない

月の行動に使用する平均金額(以下図のそれぞれの項目)を尋ねました。さらに、回答者全体の平均金額との差分も抽出しています。回答者全体の平均金額と比較してプラスは赤字、マイナスは青字で記載していますが、パッと見ても3ブランドそれぞれのデータに特徴があることが分かります。

●月の行動に使用する平均金額

ベース:回答者全体(n=10000)
月の行動に使用する平均金額

「外食」に使用する平均金額は、回答者全体は10,644円でしたが、コンビニ3ブランド共に回答者全体を上回る結果となりました。特にセブンイレブンユーザーは+3,605円、ファミリーマートユーザーは+3,771円とローソンユーザーを上回る金額となっています。回答者全体の平均金額を下回る項目が全体的に多いローソンユーザーですが、「外食」においては12,582円で、+1,938円高くなっています。

セブンイレブンユーザーは、さまざまな項目で回答者全体の平均金額を上回っています。特に「店頭でのファッション関連商品の購入」12,679円 (+2,410円)、「オンラインでのファッション関連商品の購入」10,462円 (+1,609円)と、ファッション関連商品の購入に積極的にお金を使っているようです。

ローソンユーザーは、外食以外は「ギャンブル(競馬・パチンコ・ゲーム・宝くじなど)」、「店頭でのDVD・ブルーレイの購入(映画やドラマなど)」にお金を使っていることが分かります。消費に対して消極的というわけではなく、好きなことに優先的にお金を使えるよう、他の項目への出費を抑えているのかもしれません。

ファミリーマートユーザーは、「店頭での書籍の購入(雑誌・小説・漫画など)」、「店頭でのDVD・ブルーレイの購入(映画やドラマなど)」、「習い事(趣味)」、「自己啓発(資格取得・セミナー参加など)」「ギャンブル(競馬・パチンコ・ゲーム・宝くじなど)」などの平均金額が特に高くなっています。自分の好きなことに幅広くお金を使い、自己啓発などにも出費を惜しまない傾向があることが分かります。

セブンイレブンユーザーは外出好き!ローソンユーザーはインドア派、ファミリーマートユーザーは旅行、サブカルイベント派が多い

年間の行動に使用する平均金額も3ブランドで違いがあるようです。次は、1年を通してどんなことにお金を使っているのかを見てみましょう。

セブンイレブンユーザーは「旅行」が120,558円と、回答者全体の98,046円という平均金額に対して2万円以上多くお金を使っています。さらに、「スポーツ観戦・スポーツイベント」19,469円 (+3,653円)、「遊園地、動植物園、美術館などの見物」12,942円 (+3,275円)と、さまざまな場所に積極的に出かけているようです。

ローソンユーザーも、「旅行」に使用する平均金額は回答者全体より高いといえますが、他2ブランドほど差がありません。「映画館での映画鑑賞」6,125円 (+1,018円)、「オンラインでの音楽デジタルコンテンツの購入」6,371円 (+983円)と、映画やコンテンツ購入などのインドアな娯楽を好む傾向にあるようです。

対して、ファミリーマートユーザーは「旅行」106,422円 (+8,376円)、「アニメ・漫画・アイドル・ゲーム関連イベント」22,032円 (+7,432円)と、旅行やサブカル系のイベントにお金をかけていることが分かりました。

●年間の行動に使用する平均金額

ベース:回答者全体(n=10000)
月の行動に使用する平均金額

セブンイレブンユーザーは、趣味の設問で「グルメ」、「お酒」と回答した人が多く、「お酒」に関しては回答者全体と比べて8.7ポイント差がありました。興味・関心の設問でも、セブンイレブンユーザーは「ビール類・チューハイ」「日本酒・焼酎」「ワイン・ウイスキー・洋酒」とお酒に関連する項目すべてにおいて回答者全体・他2ブランドよりも高いスコアとなっています。

これらの観点から、セブンイレブンユーザーは外食や旅行の際にお酒とグルメを楽しんだり、普段の買い物でもお酒を購入する人が多いことが分かります。日頃から食べること・飲むことに興味・関心があり、コンビニでも頻繁に食品や飲料を購入し、気軽に「おいしさ」を追求しているユーザー層といえるでしょう。

まとめ

今回は、インターネット調査で「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」が好きと答えたコンビニユーザーの、コンビニでの商品別購入頻度や、消費傾向の比較結果をお伝えしました。

  • 食品、飲料をコンビニで積極的に購入しているのはセブンイレブンユーザーで、日頃からグルメやお酒に興味を持ち、外出先での食事を楽しんでいる
  • ローソンユーザーは、自分の好きなことにお金を使えるよう消費を調整している傾向がある
  • ファミリーマートユーザーは、自己啓発や旅行・サブカル系のイベントなど、自分の好きなことや自己投資などに積極的にお金を費やす

ということが分かりました。

他にもこんなデータを掲載しています!
記事でご紹介したもの以外にも、さまざまな設問を聴取しています。
詳細はレポートに掲載していますので、無料ダウンロードしてご覧ください。
その他の項目
  • 消費価値観
  • 購買行動価値観
  • よく購入している炭酸飲料
  • 普段利用している情報サイト
  • よく利用している通信販売・オンラインショッピングサービス

・・・など

調査概要及び抽出条件、詳細データは各レポート内に記載しています。
以下よりダウンロードしてご確認ください。

サービスに関するお問い合わせ

データベースの導入検討、プロファイルのお見積りなどお気軽にお問い合わせください。
お客様専任の担当者よりご連絡いたします。